「su(エスユー)」コマンドは、一時的に特権モードに移行するコマンドです。
「sudo」ではコマンド入力の都度入力するのに対して、「su」コマンドでは自分の好きなだけ特権モードを利用できます。
どんな操作もできるので使い易くて便利な反面、間違った操作をした時に、サーバを止めたり、最悪の場合壊したりしてしまう可能性もあります。
特権モードを利用するは必要最低限にしましょう。
とは言うものの、サーバの管理は設定時は、基本的に特権モードで行うことになります。
1.あらかじめ「root」ユーザのパスワードを設定します。
パスワードを設定するコマンドは「passwd(パスワード)」です。
続けてユーザ名を入力します。
このコマンドを入力するには特権モードが必要になりますので、頭に「su」をつけます。
[chatora@wordpress ~]$ sudo passwd root
2.「New password:」と表示されたら、パスワードを入力してからEnterキーを押します。
「Retype new password:」と表示されるので、再度パスワードを入力します。
ここでは入力したパスワードは表示されません。
また、8文字より短いパスワードを入力すると「BAD PASSWORD: The password is shorter than 8 characters」と警告が表示されます。
セキュリティを確保するため、最低でも8文字以上のパスワードを入力しましょう。
Changing password for user root.
New password:
Retype new password:
passwd: all authentication tokens updated successfully.
3.「su」コマンドを入力します。
[chatora@wordpress ~]$ su
4.パスワードを入力画面が表示されるので、先ほど設定したrootユーザのパスワードを入力してEnterキーを押します。
ここでは入力したパスワードは表示されません。
コンソールの表示が変更され、rootユーザに変更されたことが分かります。
Password:
[root@wordpress chatora]#
5.特権モードをで実行されている事を確認するため、Apacheのサービス状態確認のコマンドを入力します。
「sudo」コマンドを入力しなくても正常にコマンドが実行されました。
表示を終了するには、キーボードの「q」もしくは、「Ctrl」キーを押しながら「c」キーを一度押します。
[root@wordpress chatora]# systemctl status http
● httpd.service - The Apache HTTP Server
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/httpd.service; enabled; vendor prese>
Active: active (running) since Sun 2020-09-06 06:07:07 UTC; 2h 50min ago
Docs: man:httpd.service(8)
Main PID: 47936 (httpd)
Status: "Total requests: 6; Idle/Busy workers 100/0;Requests/sec: 0.000588; >
Tasks: 213 (limit: 3233)
Memory: 25.2M
CGroup: /system.slice/httpd.service
tq47936 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
tq47937 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
tq47938 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
tq47939 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
mq47940 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
6.特権モードを終了するには、「exit(イグジット)」コマンドを入力します。
コンソールの表示が変更され、元のユーザに戻ったことが確認できます。
[root@wordpress chatora]# exit
exit
[chatora@wordpress ~]$