CentOS 8のサポート期限が短縮されて以来、急速に代替OSのリプレースが進んでいると思われます。
代替OSを利用する際、気になるサポート期限についてまとめてみました。
1.CentOS
https://www.centos.org/
多くの法人や個人で利用されている人気の無償Linuxでしたが、
CentOS 8はサポート期限を短縮され、CentOS 9はリリースされないことが決まっています。
特に理由が無ければ、新しく構築するサーバでは採用されないと思われます。
これまでの発表については以下のまとめられています。
FAQ: CentOS Streamアップデートについて
https://www.redhat.com/ja/blog/faq-centos-stream-updates
バージョン | リリース日 | サポート終了日 |
CentOS 2 | 2004年5月14日 | 2009年5月31日 |
CentOS 3 | 2004年3月19日 | 2010年10月31日 |
CentOS 4 | 2005年3月9日 | 2012年2月29日 |
CentOS 5 | 2007年4月12日 | 2017年3月31日 |
CentOS 6 | 2011年7月9日 | 2020年11月30日 |
CentOS 7 | 2014年7月7日 | 2024年6月30日 |
CentOS 8 | 2019年9月24日 | 2021年12月31日 |
2.CentOS Stream
https://www.centos.org/
CentOSの後継OSです。サポート期間が短いため、本番用サーバには適さないと思われます。
バージョン | リリース日 | サポート終了日 |
CentOS Stream 8 | 2019年9月24日 | 2024/05/31 |
CentOS Stream 9 | ??? | ??? |
3.RedHat Enterprise Linux
https://www.redhat.com/ja
商用Linuxです。価格的に個人で購入している人はいないと思います。
バージョン | リリース日 | サポート終了日 |
RHEL 2 | 2002年3月23日 | 2009年5月31日 |
RHEL 3 | 2003年10月22日 | 2010年10月31日(標準) 2014年1月30日(延長) |
RHEL 4 | 2005年2月15日 | 2012年2月29日(標準) 2017年3月31日(延長) |
RHEL 5 | 2007年3月14日 | 2017年3月31日(標準) 2020年11月30日(延長) |
RHEL 6 | 2010年11月10日 | 2020年11月30日(標準) 2024年6月30日(6.10でELS利用時のみ |
RHEL 7 | 2014年6月10日 | 2024年6月30日 (標準) 2026年6月30日(7.9でELS利用時のみ) |
RHEL 8 | 2019年5月7日 | 2029年5月31日 (標準)2031年5月31日 (ELS利用時)※未確定 |
RHEL 9 | 2022年? | 未定 |
4.AlmaLinux
https://almalinux.org/ja/
CloudLinuxによって開発された無償のRHELクローンです。
バージョン | リリース日 | サポート終了日 |
AlmaLinux 8 | 2021年3月30日 | 2029年 |
5.RockyLinux
https://rockylinux.org/ja/
CentOSプロジェクトの創設者の方が立ち上げた無償のRHELクローンです。
バージョン | リリース日 | サポート終了日 |
Rocky Linux 8 | 2021年6月21日 | 2029年 |
6.まとめ
その他、Miracle Linux等、無償で提供されるRHELクローンがでてきました。
まだまだ様子見の状態で、どのOSが人気になるか分からない状況です。
また、この機会にRHELクローンからUbuntuなど別のディストリビューションに移る方も多いと思われます。
これからどのRHELクローンもしくはディストリビューションを利用するのか、慎重に検討が必要になりそうです。